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0-9

1号業務

読み方
いちごうぎょうむ

1号業務とは

1号警備業務とは、警備業務の一種で、事務所、住宅、興行場、駐車場、遊園地等の施設における盗難や火災など各種の事故の発生を警戒し、防止する業務を指します。
※1号警備業務の呼び方は、「警備業法第二条第一項1号」にその定義が記載されていることに由来します。

この業務は「施設警備業務」とも呼ばれますが、その態様は様々です。

  • 常駐警備 – 必要な人数の警備員がビル等の施設に常駐し、出入管理業務や巡回業務、防災設備の監視を行う形態。施設警備の中でも代表的なもの。
  • 巡回警備 – 警備対象施設に警備員が常駐せず、警備員が自分の受け持ちの複数の施設を車や自転車等で巡回する形態。常駐が通常必要ない夜間の工事現場や、深夜完全に無人になる小規模のビルなどで活用される。
  • 機械警備 – 警備対象施設に各種センサーを設置し、対象施設とは別に設けた基地局(ガードセンター・コントロールセンター)でセンサーの感知情報を受信し、待機する警備員を現場に急行させる形態。いわゆる「ホームセキュリティ」がこれにあたる。
  • 保安警備 – スーパーやデパート等において、店内を巡回しながら主として万引きの防止を行う業務。私服で分からないように警備することもあれば、制服で示威的に警戒することもある。いわゆる「万引きGメン」がこれにあたる。
  • 空港保安警備 – 空港において、航空機内への危険物持ち込みを防止するために手荷物検査等を行う。空港の手荷物検査場で検査しているのは民間の警備員。

警備業務といえば1号、というくらい代表的な業務です。

スーパーやデパートはもちろん、官公庁、空港、発電所などの重要施設でも民間の施設警備員が活躍しています。

その中でも代表的な常駐警備に絞ってご紹介すると下記のとおりです。

  • 出入管理: 通用口や出入り口での身分証確認、入館証の貸出等を通して不審者の侵入防止を図る。
  • 立哨警戒: 施設の出入口や搬入口等に警備員が立ち、周囲を警戒する業務。「見せる防犯」として抑止効果を持つ。
  • 巡回業務: 施設内を定期的に巡回し、異常やトラブルを目視で確認。
  • 監視業務: 敷地内の監視カメラ(CCTV)や各種防災機器・防犯センサーを監視し、異常があれば警備員が駆けつける。近年は一部ビルで姿勢検知AIが異常を察知し、警備員に知らせるシステムの導入が進んでいる
  • 緊急対応: 火災や地震などの緊急時に迅速に対応し、初期消火や避難誘導を行う。
  • 開閉業務: 営業時間前後の施錠やシャッター操作、エスカレーターやエレベーターの運転・停止など。

常駐の場合、施設の防災センターに常駐しながら監視や巡回を実施することが一般的です。1号業務は警備業務全体の中でも基本的な役割を果たし、国内の警備業務の大部分を占めています。

会話内における用語の使い方

場面1: 新人警備員の指導時

先輩警備員: 今日から1号業務を担当します。まずは出入管理の方法を覚えてください。

新人警備員: 出入管理ではどのような点に気を付ければ良いですか?

先輩警備員: 訪問者の身分証をしっかり確認し、不審な動きがあれば報告してください。また、巡回時には非常口や防火設備もチェックしましょう。

1号業務の重要性とメリット

重要性

  • 施設利用者の安全確保: 出入管理や巡回を通じて、施設内外の安全を守ります。
  • 防犯・防災効果: 異常の早期発見と対応により、事故や事件を未然に防ぎます。
  • 緊急時の対応力: 災害や犯罪発生時に迅速に行動することで、被害を最小限に抑えます。

メリット

  • 安心感の提供: 警備員の存在が、防犯効果と利用者への安心感を高めます。
  • 施設管理の効率化: 開閉業務や設備点検も担うことで、施設運営のサポートとなります。
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