片交(片側交互通行) - アシストジャパン

TOP> 用語集 一覧> 50音 か行 > 片交()

片交()

読み方
かたこう(かたがわこうごつうこう)

方交(片側交互通行)とは

片交(かたこう)または片側交互通行(かたがわこうごつうこう)とは、道路工事や事故、災害などで一方の車線が使用できなくなった際に、残りの片側車線を交互に使用するよう調整する交通規制のことです。この方法は、幅員不足により車両のすれ違いが不可能な場合に導入されます。

片側交互通行は、交通量を一定に保ちながら安全を確保するために用いられ、信号機を使用する自動制御と、交通誘導員による手動制御の2種類があります。

信号機による制御では、GPS同期方式の信号機やドップラーセンサを搭載した信号機が用いられ、交通量に応じて交互に車両を流します。

一方、交通誘導員による制御では、警備員が現場の状況を把握し、手信号や指示灯を使って安全に誘導するほか、無線式の信号機を遠隔操作することで片交を行います。これらの方法により、交通渋滞や事故を未然に防ぎます。

また、近年ではAI制御とLED掲示板を組み合わせた最先端の交通制御システムが工事現場に導入されています。(交通制御システムを設置する場合でも法律に基づき、場所に応じて交通誘導警備業務検定合格警備員の配置が必要です)

会話内における用語の使い方

場面1: 工事現場での打ち合わせ

現場監督: 来週の道路工事では、片側交互通行になります。交通誘導警備員を配置してください。

警備員: 了解しました。明日の工事は資格者配置路線でしょうか。交通2級資格者は必要ですか?

現場監督: はい。資格者路線での工事になりますので資格者配置をお願いします。

場面2: 交通誘導中の対応

警備員A: 片交の誘導を行っていますが、交通量が増加しています。信号の間隔を調整した方が良さそうです。

警備員B: そうですね。次の信号切り替え時に調整を行いましょう。車両の滞留を防ぎつつ、安全を最優先にします。

片側交互通行のメリットと注意点

メリット

  • 安全確保: 工事や災害現場でも交通の流れを維持し、安全を確保します。
  • 効率的な運用: 信号機や誘導員を適切に配置することで、渋滞を最小限に抑えます。

注意点

  • 適切な人数配置: 誘導員が少なすぎると安全性が損なわれ、多すぎると非効率になります。
  • 交通量の考慮: 高い交通量では手動制御を優先し、柔軟に対応します。
目次